不動産鑑定士

不動産鑑定士として独立するまでの手順を7ステップで解説

不動産鑑定士の仕事について興味がわき目指したいと思うけど、どこから始めたらいいかわからない。
不動産鑑定士になって独立開業したいと思うけど、どうすればできるようになるかわからない。
そんな疑問を不動産鑑定士になるまでの手順7ステップで解説します。

不動産鑑定士になるまでの7ステップ

不動産鑑定士は難関資格の国家資格の1つで、不動産鑑定士として資格登録して実際に仕事をして報酬をもらえるようになるまでには、いくつかの段階があります。
つまり、1年で猛勉強して運よく合格しても1年後に自分の名前で不動産鑑定士として仕事ができるようにはなりません。
これから不動産鑑定士を目指す人に、最初からこのようなことを言うと、気が重くなってしまうかもしれませんが、基礎知識として必ず知っておいたほうがいいことなので手順を説明していきます。
逆に言えばそれだけ時間と労力をかけて取得した資格は、参入障壁も高く独占的な地位を得ることができます。
そこで、不動産鑑定士になるまでの手順を7つのステップで説明していきます。

7つのステップとは、①試験勉強、②試験試験申し込み、③短答式試験合格、④論文式試験合格、⑤実務修習試験合格、⑥不動産鑑定士登録、⑦独立開業・就職になります。
それでは、順番に1つずつ説明します。

ステップ1 試験勉強

まずは不動産鑑定士試験に合格するため、試験勉強を開始することになります。
不動産鑑定士試験には受験資格はありませんので、年齢、学歴、国籍、実務経験に関係なくいつでも誰でも試験勉強を始めることができます。
独学で合格するのは難しい国家試験なので、ほとんどの人は不動産鑑定士試験対策を実施している予備校の講座を受講することから始めることになります。

不動産鑑定士になるための予備校選び

試験は2段階方式となっていて、短答式試験と論文式試験を合格する必要があります。
試験勉強期間は概ね1年~4年くらいです。

不動産鑑定士試験の勉強時間について合格者が語る

ステップ2 試験申し込み

どんなに時間と労力をかけて試験勉強をしても、試験申し込みをして受付してもらわないと試験を受けることはできません。
毎年信じられませんが試験申し込みを忘れてしまったり、期間に間に合わなかったという人がいます。忘れないようにスケジュールに書き込んだりして必ず願書の提出を行いましょう。
例年2月中旬から3月上旬までが願書配布期間と受付期間になっています。
願書の配布は、窓口で請求か郵送で請求することになります。請求先・提出先は国土交通省になっています。
書面申請のほか電子申請もあります。
平成31年試験から都道府県経由事務の廃止に伴い、書面申請の場合の受験願書の請求・提出先が都道府県から国に変わっています。

不動産鑑定士の試験内容について合格者が語る

ステップ3 短答式試験合格

不動産鑑定士試験の入口である短答式試験です。
短答式試験は例年5月の中旬の日曜日に実施されます。
試験科目は「不動産に関する行政法規」と「不動産の鑑定評価に関する理論」の2科目でそれぞれ2時間のマークシート方式になっています。
試験会場は、北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県で実施されています。
※平成31年(令和元年)試験
近年の受験者数は1700名前後で合格率は3割前後を推移しています。
合格者の平均年齢は38.7歳で最年少合格者は19歳。※平成31年(令和元年)試験

ステップ4 論文式試験合格

不動産鑑定士試験の本丸、論文式試験です。
真夏の3日間続けての試験になりますので、試験勉強だけでなく精神と体調管理も大事なポイントになってきます。
論文式試験は例年8月上旬の土・日・月の連続する3日間で実施されます。
試験科目は民法、経済学、会計学、不動産の鑑定評価に関する理論、不動産の鑑定評価に関する理論(演習)、の4科目+演習になります。
各科目それぞれ2時間の論文式の問題になります。
近年の受験者数は800名前後で合格率は15%前後で推移しています。
合格者の平均年齢は34.3歳で最年少合格者は19歳。※平成31年(令和元年)試験

ステップ5 実務修習試験合格

不動産鑑定士試験の短答式・論文式に合格したら、実務修習を行い修了考査に合格する必要があります。
1年か2年のコースを選択し、修了を認められると不動産鑑定士としての登録ができるようになります。
演習内容は、講義を受講し、実地演習を行います。修了考査は、記述と口述の考査があります。
平成31年発表の受験者数は125名で、合格者は91名、合格率は72.8%です。
合格者の平均年齢は37.4歳で、最高齢72歳、最年少は24歳。
この実務修習が不動産鑑定士になるまでの特徴の一つで、不動産の鑑定評価に関する実務について指導鑑定士につき実際に不動産鑑定評価書を作成することを通じて、評価方法を修得することになります。
実務修習は、指導鑑定士のいる不動産鑑定業者、または指定大学機関で履修することになります。

不動産鑑定士の実務修習とは

ステップ6 不動産鑑定士登録

実務修習の結果、修了を認められ、国土交通大臣の修了の確認を受けると、不動産鑑定士として登録することができます。
登録の方法は、国土交通省が定めた必要書類をそろえて、各地にある国土交通省の地方整備局に登録の申請を行います。

ステップ7 独立開業、就職

資格を取得し、不動産鑑定士として登録した後は、独立して開業する道や、企業に就職して企業内鑑定士として勤務するなどの進路があります。
独立開業は、不動産鑑定業の登録を受け開業することができます。
個人事務所を設立して開業する方法や、弁護士や公認会計士、税理士などの他の有資格者と共同事務所として開業する方法もあります。
就職して企業内鑑定士として勤務する方法もあります。
鑑定事務所や不動産会社、コンサル会社、金融機関などに勤務して不動産鑑定士の知識を活かして活躍することができます。
企業内鑑定士として経験を積んだあと独立開業する道もあります。

まとめ

以上が不動産鑑定士として独立するまでの7ステップになります。
それぞれの段階でかかる時間、労力は異なりますが、やはり一番大きな壁がステップ4の論文式試験ではないでしょうか。
ここの壁を突破すると本当に気持ちが楽になります。
実務修習は今まで学んできたことを、発展させ実際の不動産の評価に不動産鑑定士として評価書を作成する段階ですので、やりがいも一層高くなります。
逆にいうと試験勉強をしている段階で、この実務のことも意識しながら学習していくとモチベーションも続けやすいです。
さらには、独立開業して活躍する自分をイメージしておくことも大切です。

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